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JMECからのメッセージ

メンテナンス

知っていますか?「アース」の重要性

今回は、普段何気なく使用されている「コンセント」に関するご紹介です。
先生方にお使いいただいております機器も、壁や床のコンセントに電源プラグを繋いで電源を取っているかと思います。

では、そのコンセントと電源プラグは、差すところは何本ありますか?

「え?コンセントなんだから、2本じゃないの?」と思われた方も多いと思います。

確かに、日本での一般的なコンセントと電源プラグは、以下のような形状をしています。日常的に使用される多くの家電製品は、こちらの形ですね。
しかし、多くの医療機器の電源プラグは以下のような形をしていて、3つの穴が開いたコンセントに差して使用します。最初に出てきた形のコンセントはタイプA、この形はタイプBという種類のコンセントです。

では、普段のコンセントにはない3本目の部分には、どんな役割があるのでしょう?

これは、アース接続をするための「アース端子」というものです。アース端子を接続することは、一般的に「アースを取る」と呼ばれます。また、差すところが2本のコンセントで、緑や黄色のコードがついているのを見たことがある方もいるでしょう。こちらも同じ「アースを取る」ためのもので、こちらは「アース線」と呼ばれます。

「でも、すべての電化製品にあるわけじゃないし、別に気にしなくてもいいんじゃないの?」と疑問に感じた方もいらっしゃるかもしれません。 医療機器の設置の際は、必ずアースを取ることが重要です。その理由を2点、説明します。

1:感電を防ぐ

アースの主な目的の一つが、感電防止です。

電化製品が漏電した場合、漏れた電気にふれると感電してしまうので、どこかへ逃がす必要があります。地面へ電気が流れるようにすれば、漏れた電気は電化製品にとどまらず、逃げていきます。「地面へ電気を逃がす役割」をするのが、アース端子です。

機器自体や、電気系統に何らかの不具合があり、普段流れるはずのない電流が機器に流れてしまった際、その機器を操作している施術者さま、施術を受けている患者さまに感電の危険性が出てきます。 アースを取っていれば、電気は人体よりもアースの方へ流れるという性質があるため、電流はアースに流れていきます。 施術者さま、患者さまには電流が流れず、双方を守ることに繋がります。

2:ノイズによるトラブルを防ぐ

他の医療機器や電子機器などから発するノイズを受けると、機器が途中で動作しなくなったり、エラーが発生することが稀にあります。
新しい機器をリリースする際、メーカーは必ずアースを取った状態でノイズに対するテストを行い、動作を確認しています。そのため、アースを取らずに使用すると、予期しない誤動作を生む一つの原因になり、場合によっては出力異常によるやけどなど、患者さまに予期せぬトラブルを負わせてしまう可能性もあります。

以上の2つの理由により、医療機器を設置するときは、施術者さま、患者さま双方の安全を守るため、必ずアースを取るようにしましょう。また、複数の診療室で使用される場合は、初期の設置場所だけでなく、使用する可能性のあるお部屋の電源をすべて確認しておくことをお勧めいたします。 本件に関して、ご不明点やご質問がございましたら、弊社技術担当までお気軽にご相談ください。

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